沼津東高校は、医療人材の育成を目指すオンリーワン・ハイスクールの指定校です。10月25日に、事業の一環として、浜松医科大学を訪問しました。参加生徒は１・２年を中心に３年生も含めて51人。医師を目指す生徒たちです。緊急事態宣言は解除されたものの、新型コロナウイルス感染に最大限の注意を払わなければならないこの時期に、私たちの訪問を引き受けてくださった浜松医科大学関係の皆様には、心からお礼申し上げます。

　最初に山本副学長から大学の説明を受けました。医療の現場は、言うなれば「常に経験したことのない事態に遭遇している状況」であり、医師を志す人には、課題を発見し、自ら情報を集め分析して解決策を見つける力が必要だという話がありました。また、医学の知識は2.5か月で倍になるという話に驚きました。膨大な知識を整理し、必要な情報を取り出す力は、医師に限らず、情報があふれている現代社会において必要な力ですね。

　今、コロナによって高校生が実際に大学を見学する機会が失われているだけに、今回リアルに医科大学を訪問できたことは、生徒にとってとても良い刺激になりました。ある生徒に感想を聞いたところ、まずは高校とは全く違う施設や雰囲気に驚き、次いで、医師に必要な資質という話で学力以外に自分を磨く部分を発見したとのことで、医師を目指す気持ちがさらに高まったと話してくれました。