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 模擬国連は、2年次生が総合的な探究の時間「揺籃」で取り組んでいる活動の一つです。生徒がグループを作り、世界12カ国いずれかの代表となって、国連のカフェで提供するメニューを考えたり、世界的課題を解消するための国連決議を国家間の交渉を経て採択したりするものです。今回の12カ国は、アフガニスタン、ブラジル、カナダ、チャド、中国、コロンビア、ドイツ、インド、日本、韓国、ノルウェーです。すぐにイメージできない国もあると思います。

 2月3日の揺籃の時間は、模擬国連で「教育格差を解消するための決議」を採択しました。決議文には、識字率やGDPに対する支援の割合など、具体的数値が含まれています。各国の実情を踏まえた交渉の後、決議の採択が行われました。生徒は一生懸命下調べをし、楽しみながら取り組んでいたようです。模擬国連では、このような仮想の立場に立ってのコミュニケーションを楽しむ中で、沼津東高校で育てたい11の資質・能力、例えば「表現力・発信力」や「協働・巻き込む力」等が育成されるような機会になればいいと思っています。生徒に感想を聞いたところ、「自分の国の利益を大事にしながらも、世界全体のためになるよう、意見を調整することが難しかったです。」と語ってくれました。

 沼津東高校では、来年度入学生から、「総合的な探究の時間」の内容を一新し、知性と感性を磨くスタディツアーを行った後、自分で探究する課題を設定し、チームを作り2年間かけて探究し、探究した結果をプレゼンする授業を開始します。課題を見つけ解決する活動で大事なことは、生徒の「当事者」意識です。当事者意識を持った生徒は、教師から言われなくても自ら学びを深めていきます。そのような時間になるよう取り組みたいと思います。とても楽しみです。

個と全体の利益になるような解決策を考えます

根拠に基づいた説得力ある説明が必要です