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1年次生 保育介護実習

 10月28日に1年次生が保育介護実習を行いました。高校生の保育介護実習は、静岡県教育委員会がすべての県立高校に義務付けているもので、10年以上実施しています。その背景には、高校生世代に、世代の異なる人と触れ合いを通して、一人一人が大切な存在であることや、一人の人を取り巻く多様な人の存在とそのありがたさ、ひいては生命の大切さを考えてほしいという願いがこめられています。

 保育介護実習は、1学年の生徒全員が行うため、多くの幼稚園や介護施設の協力が必要です。このコロナ禍にあっても、多くの関係施設の御協力をいただき、保育介護実習ができていることは、本当にありがたいです。御協力いただいた関係の皆様には、心からお礼申し上げます。さらに言えば、この保育介護実習は、すべての県立高校で行っているわけですから、実に多くの方々が高校生の成長のために力をかしてくださっていることになります。私たちはその思いを受けとめなければなりません。
 引率した教員の話を聞くと、保育実習では、元気な園児たちと触れ合い楽しい反面、保育の大変さも肌で感じたようです。また、介護実習では、コロナ禍で、高齢者と実際に交流することは難しかったものの、車いす体験やシニア体験により介護側介護される側両方の大変さを実感したようです。

 高校生は、授業等で、子どもや高齢者に係る様々な課題を知識として学んでいます。それはとても大切なことなのですが、高校生はやがては社会を担っていく立場になり、これらの課題の解決策を考えて実行する立場になります。多くの高校生にとって、子育てや介護に係る課題は、今は自分ごとではないかもしれませんが、人生のどこかで自分ごとになる場合が多いのではないかと思います。今回の保育介護実習が、実社会における子育てや介護に係る課題を考える一つのきっかけになってほしいと思いますし、学校においては、授業での学びと実際の社会を結びつける様々な仕掛けを工夫することが必要だと感じています。

園児とのふれあいでは楽しさと大変さを学びました。

車いすでの移動についてレクチャーを受けています