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1年次生「沼東ゼミ」ポスター発表会

 今年度の1年次生から、総合的な探究の時間「揺籃」では、生徒が自らの興味・関心に基づいて設定したテーマを探究する「沼東ゼミ」を始めています。3月16日には、沼東ゼミで探究した成果をポスターにしてプレゼンするポスター発表会を行いました。2年次生は1月に探究学習の発表会を行い、理数科2年次生は2月に課題研究発表会を行ったので、1・2年次生全員が、探究学習の成果発表を経験したことになります。発表場面では緊張する生徒が多いのかなと思いましたが、目を輝かせて楽しそうに発表する生徒が多かったように思います。探究学習は生徒も教師も自由に面白がって取り組むことが大事です。今回、多くの生徒が面白がって取り組んでくれたことが何よりです。
 学校の授業というと「教わる」というイメージが強いのですが、探究で目指すところは「自走する学び」です。今回、教員から指示されなくても、自分で考え工夫して学びを深めていく生徒の姿が見られました。休日に調査やインタビューを行うグループもあったようです。面白くなると生徒は自走する!ということを実感しました。学びとは本来そういうものではないかと思います。もちろん、基本的な知識を身に付ける授業も大切なので、知識を身に付ける学びと探究的な学びが車の両輪として生徒を成長させ、教科学習の枠を飛び出すような個が出てくることを期待しています。
 課題はあります。まずは、探究する時間の確保でしょうか。高校生は授業や部活動、塾や習い事と大変忙しいのです。学びが自走し始めると探究する時間が足りなくなってしまうのです。探究学習は、多くの高校で進められていますが、教育活動における量から質への転換も併せて考えていかなければなりません。

テーマは「貝と重心」。仮説を立て、貝に重りをつけて重心をずらすなどの実験を行いました。

このグループは、どうすれば戦争は回避できるのか、過去の事例を調査し、考察しました。