社会を考えるとき、高校生も大人も関係ありません
最近、地域活性化や社会の在り方について学びを深める、沼津市主催の2つのプログラムがあり、本校の生徒も参加しました。教室で学んだ知識を応用したり、多様な人と協働したりすることで、新たな発見や成長のきっかけになったと思います。
【集マレ!商店街プロデューサー 高校生による個店の魅力プロモーション事業】
9校の生徒が参加した取組で、成果発表会が11月28日にありました。本校からは4人の生徒が参加しています。高校生が6店舗の売り上げアップを目指してアイデアを出し、動画、チラシ、看板などの制作を行いました。ターゲットを絞り込んで、効果的な方法を工夫するなど、興味深い提案が多くありました。発表した生徒の感想に「この取組を通して、折り合いをつける力が身に付きました」というものがあり、苦労したことを感じました。実際の売り上げがどうなったのか、今後の展開が気になります。
【2021高校生しゃべり場inぬまづ】
12月19日、市内の高校生が、仲見世商店街で、①高校生が考えるSDGs、②環境や自然に対する沼津の事例や仲見世商店街について考えよう、③豊かな自然環境と共生する持続可能なまちづくりにするためにはどうしたらよいか、というテーマで自由に意見を述べました。高校生からは、調査に基づいた活性化のための様々な工夫(冷やかし歓迎商店街、SNSの活用)等、かなり具体的なアイデアが出され、とても頼もしく感じました。「自分ごととして落とし込んでいない人が多い」という厳しい意見もありました。
社会の在り方を考えるような活動に取り組むとき、私が大切だと思うことが2つあります。一つは社会を考える上では高校生も大人も関係ないという意識。大人には「高校生よく頑張ったね」と声をかけて終わるのではなく、「社会で通用するとはこういうこと」というレベルを示してやってほしいと思います。そしてもう一つは、考えたことを行動に移すこと。これは忙しい高校生にとってハードルが高いのですが、行動して分かることはたくさんありますし、行動することで世の中は変わります。本校からしゃべり場に参加した鈴木さんは次のように話していました。「意見を言うことはできるが、身近な行動につながっていないのが問題だと思います」。同世代について述べた言葉ですが、大人にも刺さる言葉です。