NEWS

分かりやすく説明する 傾聴してヒントを得る

 2月25日(金)、1年次生の総合的な探究の時間「揺籃」では、個々の課題意識からテーマを決めて調べて分かったこと、課題の解決に向けた自分なりの提案をポスターにまとめて発表しました。発表時間は一人5分です。自分の意見をポスターを使って、限られた時間内で分かりやすく説明すること、なかなか大変です。予想以上に早く説明が終わったり、聞き手を意識せずに自分のペースで説明してしまったりする場面も見られましたが、それも大事な経験。前回紹介した高校生サミットもそうですが、高校時代から人前で説明する経験を積み、プレゼンの技術を磨いていくことが、今の若い世代には必要です。本校としてもこのような場を大切にして、本校で育てたい資質・能力の一つである「表現力・発信力」も高めていきます。

 今回、生徒が設定したテーマは実に様々で、私が聞いた発表のテーマだけでも、「左利き&クロスドミナンスから見る世界」、「学級担任制VS教科担任制」、「節水は本当に必要か」、「シンギュラリティは来るのか」、「空飛ぶランドセルとアフガニスタンの教育」、「体の色を変える動物について知ろう」、「長泉の神社」、「教育の方法と質」、「プログラミング教育は必要か」など。生徒が実に幅広い関心を持っていることを感じました。自の意見を根拠とともにしっかり伝えている生徒もいて感心しました。私は、学びの可能性というか、生徒のこのような関心をどうしたら次の学びにつなげられるのだろうかと考えながら聞いていました。

 また、この日は放課後に、医療人材育成オンリーワンハイスクール事業の「医学部講演会・医大生との懇談会」も行われました。OB医師の話を聞いた後、少人数に分かれて医大生と勉強や大学生活などについて話をしました。うなずきながら聞いている生徒もいて、医師を目指す気持ちが一層高まったのではないかと思います。

実際にランドセルをアフガニスタンに寄附した経験からテーマを決めたそうです

学級担任制の方が生徒は先生に親しみを感じる、その効果を考慮する必要があるとの意見です

OECDのPISA調査やフィンランドの教育を参考に、日本の教育課題について切り込んでいます

医学部講演会 OBで医師の井上慶三先生にお話ししていただきました