読書会 読書は一番簡単な越境
先日、読書会を行いました。沼東の読書会は私も含めて全教員と全生徒が参加します。方法がユニークです。まず夏休み前に全教員が推薦図書を示します。生徒(1・2年生)は教員の推薦図書(全教員なので50冊以上)から関心のある図書を一冊選び、夏休み中にその作品を読んで読書感想文を書きます。そして同じ図書を読んだ人が集まって読書会を行うというものです。多くの生徒が読んだ図書の読書会には大勢が参加することになります。今回の読書会では「スマホ脳(アンデシュ・ハンセン)」「なんのために学ぶのか(池上彰)」が人気だったようです。
私の推薦図書は「僕はミドリムシで地球を救うことに決めました(出雲充)」でした。11人の生徒がこの図書を読んで読書会に参加しました。今年度の読書会は感染防止のために時間を短縮して実施し、対面をできるだけ避けるために、感想や意見をワークシートに記入して、一人ずつ発表する形にしました。生徒の感想・意見は様々で、「なるほど」と思うものも多々ありました。本を読んだ感想は人それぞれです。読書会では他の人の感想を聞いて自分の考えをより深めることができます。ちなみに私がこの図書で印象に残った言葉のひとつは「この世にくだらないことなんてない。」です。
読書は一番簡単にできる越境です。立教大学経営学部の中原淳教授は、本を読むことは「自分の中に地図を持つこと」、「他者の経験や思考を代理学習すること」と言っています。