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おすすめ本のポップ制作

 沼津東高校には朝読書の時間があります。朝8時15分からの10分間だけですが、生徒は関心ある本に集中しています。宿題をやったり、教科書を開いたりしている生徒はあまり見かけません。教師も一緒に本を読んでいます。沼津東高校の良い雰囲気の一つです。
 図書委員会では、朝読書で読んでいる本の「おすすめ本のポップを作ろう」という取組をしています。ポップとは、はがきより小さいくらいの紙にその本の魅力やおすすめポイントなどを書いて提示したもので、書店でよく見かけます。限られたサイズの紙に受け手の心を掴む文章を考えデザインする力が必要です。これって、現代社会に必要な力だと思います。

 6月の揺籃の時間に、生徒は書店員になったつもりで、朝読書おすすめ本のポップを作成しました。制作したポップは、クラスごとに模造紙に貼り付け廊下などに掲示しました(下の写真)。力作揃いでなかなか面白いです。視覚的にインパクトあるもの、デザインや色遣いが工夫されているもの、読んでみたくなるもの、このまま書店においてもよさそうなもの。紹介されている本も、話題の本、社会問題に切り込んだ本、自己啓発関係の本、古典的な文学など、実に多様です。このような多様性もよいことだと思います。機会があれば、多くの人に見ていただきたいと思います。

 「本を読むことは『自分の中に地図を持つこと』『他者の経験や思考を代理学習すること』」。立教大学の中原淳先生の言葉です。読書は最も簡単な越境です。夏休みなど時間があるときには思いっきり読書に漬かってみることもよいと思います。