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 新型コロナウイルスのオミクロン株による感染が止まりません。新型コロナウイルスに生活が脅かされる日々が始まって2年、今3年目に入っています。

 昨年の今頃、私は前任校で、新型コロナウイルスの集団感染を経験しました。学校クラスターとして校名が大きく報道されました。マンションのエレベーターを使わないでくれと言われた生徒がいました。感染者していない生徒の同居家族の福祉サービスを断られた家庭もありました。受験では私の学校の生徒だけ別室にされたり、日程を変更されたりもしました。どこまでが合理的な区別で、どこからが差別なのか・・・・。当時は黙って受け入れることが多かったと思います。当時、感染防止対策に御協力いただいた静岡市立病院の先生が「私たちは正しく恐れることができているだろうか」と話していたことを覚えています。

 あれから1年。感染者や学校に対する誹謗中傷は少なくなったように思いますが、「正しく恐れること」は、次々と現れる変異株もあって、今も難しいように思います。科学的事実を踏まえて恐れることが大事なのですが、憶測による情報も多い中、何が正しい事実なのか把握することが難しい上に、人には個々の事情に基づく心情もありますから、難しいです。学校が感染防止のために取る対応についても捉え方は様々で、不十分と思う人がいれば、行き過ぎと感じる人もいると思います。濃厚接触者の特定にしても、判断する基準はありますが、人の行動は単純ではないため、スパッと線を引くことが難しいです。また、保健所や担当者によっても判断に違いがあることを感じます。

 「正しく恐れる」ことは難しいです。これはコロナが収束するまでできないのかもしれません。それでも、私たちは、できるだけ正しい情報を根拠に対応すること、コロナ下での自分の行動に根拠を持つことなど、「正しく恐れる」努力を、続けなければなりません。

1/23理数科の課題研究発表会 生徒は会場参加、講師、保護者はオンライン参加という、ハイブリッド方式で行いました

現代的な課題に基づく疑問から出発した研究が多くありました

オンラインでの活動、学校でも多くなりました

生徒から質問がとても多いところが、沼東課題研究発表会のよいところです