芹沢光治良作品をめぐる対話会
2月11日(土)に、芹沢光治良作品をめぐる対話会を行いました。これは沼津芹沢光治良文学愛好会からお声掛けいただき、実現したものです。「人間の運命」「巴里に死す」などの作品で知られる芹沢光治良は、沼津東中学の卒業生で、沼津市名誉市民でもあります。
対話会には、沼津芹沢光治良文学愛好会の方と、文藝部の生徒、教員が参加しました。対話会は「人間の運命」「巴里に死す」について、感想や感じたことなどを語り合う形式で行われました。参加した生徒の感想には「異なる世代の人の考えを聞いて新たな視点を獲得することができた」、「芹沢さんの作品は心に刺さる描写があるので、人によってどこに惹かれたのか対話会で共有することができてよかった」、「芹沢光治良の他の作品を読んでみたくなった」などがありました。対話会の目的は、正解を求めることではありません。本にはいろいろな読み方があり、一冊の本を通じていろいろな話ができることを実感できた会になったと思います。
今回参加した生徒は文藝部の生徒ですが、文藝部員は部誌「MINERVA」などを通じて、文学作品を発表し続けています。沼津東高校は、芹沢光治良の他に、井上靖、大岡信などの作家を輩出していますが、後輩たちもとてもがんばっており、各種コンクールや高文連の全国大会に参加する作品も出ています。毎年5月に開催する文化祭「香陵祭」では、「MINERVA」を手に取ってみることができますので、ぜひお越しください。
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1冊の本で異なる世代の方と有意義な話ができました
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