教育におけるデジタルの可能性
本校では12月23日に2学期の終業式を終えました。今年も新型コロナウイルスに振り回された一年でした。香陵祭は外部の方を入れずに実施し、夏の海浜教室は学校で行いました。また、10月に予定した高原教室は2月に延期されましたが、オミクロン株による感染拡大が心配です。
コロナは学校にとってはマイナスですが、教育の在り方を考えるきっかけになりました。まず考えたことはデジタル技術が教育に及ぼす変化と可能性です。例えば、全日制高校では、基本的に対面式の授業に出席しなければ出席カウントできません。しかし今後、オンライン学習がリアルな授業に限りなく近づいたとしたら、実質的に授業に参加している状況になるのではないでしょうか。また、生徒が個別最適化されたAI教材に導かれて個々に学習する授業が増えたとしたら、それを教師による授業と呼んでいいのでしょうか、そんなことを考えます。デジタル化の進展によって、これまで学校が当たり前としてきたことに疑問が生じてきているようにも思います。
昭和生まれの私は、発想の根本がアナログです。先日AOI-PARCを訪問し所内見学をしたとき、生徒に「筆記用具を忘れないように」と声をかけたのですが、生徒から「スマホでメモとります」という返事がきました。返事に困りました。来年度には一人一台端末世代が入学してきます。本校では来年度入学生から端末(iPad+キーボード)を購入していただくことにしています。生徒の方がより柔軟な発想でICTを使いこなすのではないかと期待しています。
最後に最近の部活動の写真、表彰の写真で今年を終わります。