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「これからの学び研究」教員のチャレンジ

今、高校教育は高大接続改革も含めて大きく変化しています。学力は「知識・技能」「思考力・判断力・表現力等」「学びに向かう力・人間性」の3観点で評価されます。これまで評価というと、ペーパー試験で「知識・技能」を図ることが中心でしたが、今後は、ペーパー試験の改善に加え、レポート、プレゼン、パフォーマンス課題などによって、多面的に学習状況を評価することになります。また、学習の中でICTを使用して、授業効果を上げたり、生徒のICT活用能力を高めたりすることも大切です。

このような学びを推進するために、沼津東高校では、「これからの学び研究」チームをつくりました。メンバーは希望者で、年1回以上の授業公開(実験的な手法や新しい試み歓迎)をします。最近、メンバーの一人が公開授業を行いました。科目は現代社会で、テーマは「裁判員として大切な視点を考える」というものです。生徒は自分が裁判員になったとして、具体的な事件の被告に対して量刑等を判断します。まずは個人で考え、グループワークで他の人と意見を戦わせ、最後にもう一度自分で考えた結果を記述します。主体的・対話的で深い学びを取り入れた授業です。グループワークはかなり盛り上がりました。他の人と意見を共有したり、発表したりするときには、ICTを使用しました。

授業で身に付けた知識を使って考え、考えたことを他の人に説明し、他の人の意見も参考にしてもう一度自分の考えを深め、文章に表現する。毎回できる授業ではありませんが、学力の厚みを付けるために、このような授業は必要です。「これからの学び研究」、私は先生方に、まずは教員自身が面白いと思う授業を失敗恐れずやってみましょうと話しています。