１月６日に始業式を行い新学期が始まりました。始業式は各教室でZoomで行い、校長式辞は、故長倉三郎先生からの御寄附をもとにＩＣＴ機器を備えた「長倉教室」から配信しました。私はカメラとマイクに向かって話します。聞いている生徒の顔が見えず反応も分からないので、正直なところ話しづらいです。
　式辞では、新年に当たり、これから私たちが目指す社会のキーワードの一つ、「ウェルビーイング」について話をしました。ウェルビーイングは、ＯＥＣＤが教育のゴールとして示している言葉です。確定した日本語訳がないのですが、「幸せ」とか「心身ともに健康で充足した状態」などの意味になります。そして、ウェルビーイングで重要なことは、単に個人のウェルビーイングだけでなく、社会全体のウェルビーイングも含んでいるということです。
　沼津東高校のスクールミッションは、「静岡県東部地区の伝統的拠点校として、自治の精神を重んじて、生徒の主体的な学びを支援し、高い志の実現と社会の発展のために率先して行動する人の育成を目指します」です。沼東で育てたい人材は「高い志の実現と社会の発展のために率先して行動する人」。つまり、個人と社会全体のウェルビーイングのために行動できる若者の育成をミッションにしています。そのような若者を育成するために、学校での学びに加えて、社会とかかわって学ぶ機会も大切にしていきたいと思います。