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PBLポスター発表

 今週、2年次生は「総合的な探究の時間:揺籃」で取り組んだPBL(プロジェクトベースドラーニング=課題解決学習)のポスター発表会を行いました。テーマは生徒自身が設定します。テーマ一覧からランダムに書き出してみると、「阪神を知ってもらう」「川崎フロンターレが昨年無冠だった理由」「YouTube上でオリジナル音楽再生リストをつくる」「効率の良い黒板の消し方」「食品ロス対策メシ」、実に様々です。このように生徒が自ら設定した課題について調査研究して解決策を考える学びは、今注目されている「探究」です。
 探究を行う際に大切なことの一つは、生徒が自ら課題を設定することです。しかし、教師が「今から探究やります。各自課題を設定してください。」と言っても、すぐに課題を設定できる生徒は多くありません。教師が待ちきれずに課題を設定してしまうと、生徒は与えられた課題をこなすことになり、探究で育成を目指す力が育ちません。まずは、生徒が自分自身の興味関心から出てくるものをテーマにして取り組むことが大切だと思います。ですから、先ほど示したようにいろいろなテーマがあってよいと思います。生徒は自分の興味関心ごとであれば、指示されなくてもどんどん探究していきます。最適解を求めて考える中で質も高まっていきます。その結果、新たなテーマが生まれ、新たな探究サイクルが始まります。今回の発表会でも、面白いアイデアや短い時間の中でよく考えたなあ~と思うものがいくつもありました。今回のポスター発表は、教室や廊下などで行われ、1年次生も大勢見に来ていたので、とても賑やかで、質問も多数出ていました。探究は「正解のない問い」です。試行錯誤することが大切です。

「教えあいスペースを作ろう」という提案。理由、具体的手順も説明していました。

「阪神を知ってもらう」ために様々な方法で取り組んだ生徒の熱い発表。