大学での学びを経験する 大学出張講義
10月15日、2年次生対象に大学出張講義を行いました。様々な分野の大学の先生をお招きし、沼津東高校の教室で、大学での学びを経験します。生徒は自分の関心に基づいて2つの講義を選択して受講します。講義のテーマを少し紹介すると、文学「絵馬はなぜ生まれたのだろう」、経済学「お金に関わるリスクを回避する技術とは」、理学「宇宙の化学進化と生命化学研究への応用」、工学「燃料電池・全個体電池って何がすごいの?」、医学「病理学を知っていますか」など、専門的ですが面白そうなものが並んでいます。講義では、先生御自身の専門分野の話はもちろんですが、その分野を研究することがどのようなことで社会とつながるのか、役に立つのか、そして研究の楽しさについても話してくださいました。大学は自分が好きなことをとことん探究できる場所です。今回の出張講義で、生徒が大学での学びの一端を感じてくれたらいいと思います。
私もいくつかの講義を少しずつ聞きましたが、大学の先生が、専門の分野について、高校生にとってわかりやすく、面白く話をしてくれることにびっくりします。大学の授業って面白い、難しくないと感じた生徒は多いのではないかと思います。先月行った教員研修で講演していただいた大学の先生は、「オンライン授業に慣れた学生は、対面授業に戻った時にオンラインと同じ講義をしていると『わざわざ大学に来る必要があるのだろうか』という思いを持つ。大学の授業も変わらざるを得ない。」と話していました。大学の授業も変わってきています。今回の出張講義でも、大学の先生方の、オンラインでは伝わりにくい専門分野に対する熱量や、生徒を惹きつける工夫を感じました。高校の授業でも、同じことが言えます。今回の出張講義は、生徒と一緒に講義を受けている高校教員にとっても、刺激であり、学びにもなりました。